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MORNING TALK

朝の心

古田選手の無私の心

2005.07.07
朝の心

 プロ野球ヤクルトスワローズの古田敦也選手が先日、2000本安打を達成しました。プロ野球史上32人目、キャッチャーとしては、野村克也氏に次ぐ、史上2人目、そして大学・社会人チームを経てプロに入った選手としては史上初めての快挙です。
 古田選手はいつも笑顔で誠実にファンや報道陣に接しています。いくら疲れていてもファンへのサインは欠かしません。
 今回、2000本安打達成の直後、2塁ベース上でヒットを放った記念のボールにサインをしました。そして、いきなり観客席に走り出し、そのボールをファンめがけて思いっきり投げ入れたのです。えっ!と誰もが思ったはずです。あのような記念ボールは本人が持っておくのが当たり前だからです。それを古田選手は、すべてファンのおかげだと、感謝の気持ちを込めてスタンドに投げ入れたのです。
満足感や達成感を自分ひとりのものにするのではなく、その事に関わった人、助けてくれた人に感謝の気持ちを大胆に表した古田選手の行動に、すがすがしさを覚えずにはいられませんでした。
 私たちも、自分の成したこと、やり遂げたことの背景には多くの人々の助けや支えがあることを決して忘れることなく、古田選手のように感謝の気持ちを表すことができればどんなにいいでしょうか。

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