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MORNING TALK

朝の心

クラスを輝かせるために

2012.11.23
朝の心

「目が手に向かって『お前は要らない」とは言えず,また,頭が足に向かって『お前たちは要らない」とも言えません。それどころか,体の中でほかよりも弱く見える部分が,かえって必要なのです。
これは,パウロがコリントの教会にあてて書いた手紙の一節です。どんな人にも,その人にしか果たせない大切な役割があるということです。さて,いよいよ文化祭が迫ってきましたが,クラス展示の製作においても,合唱においても,クラスという体の一部である以上,それぞれの部分である一人ひとりには,果たさなければいけない大切な役割があります。クラスという体全体が輝くためには,一つの一つの部分が輝くことが必要なのです。
また,パウロはフィリピの教会にあてては,こんな言葉を書いています。「競技場で走る者は皆走るけれども,賞を受けるのは一人だけです。あなたがたも賞を得るように走りなさい。朽ちる冠を得るためではなく,朽ちない冠を得るために。」この文化祭でも,合唱,展示,新聞いずれも賞をとることができるのは一部のクラスです。しかし,朽ちない冠はすべてのクラスに平等に得るチャンスがあるものです。クラスを構成する部分の一つ一つが,皆のために力を発揮するとき,クラスの一体感,一緒にがんばった友達との絆,先生との絆,充実感,達成感,人によって少しずつ違った形でそういった朽ちない冠は与えられるのだと思います。パウロは,先ほどの「一つの体,多くの部分」という話をこんな言葉で結んでいます。『一つの部分が苦しめば,すべての部分が共に苦しみ,一つの部分が尊ばれれば,すべての部分が共に喜ぶのです。』みんなで力を合わせてすばらしい文化祭を築き上げていくことを通して,皆が一つになり,今よりもさらにすばらしいクラスに成長できるようがんばりましょう。

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