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MORNING TALK

朝の心

目に見えないもの

2013.12.13
朝の心

クリスマスは、イエス・キリストの「誕生日」とは言わず、正しくは「降誕祭」という言葉を使います。なぜならイエスは、神の子でありながら、人となってこの世にお生まれになったからです。言い方を変えれば、神のもとから人間の姿で「おくだりになった」と信じられているからです。これを難しい言葉で「受肉」と言います。「受肉」とは、目に見えないものが見える形となってこの世に入られた、ということを意味しています。
 その意味で、クリスマスを迎える一つの心構えとして「目に見えないものを大切にする」ことを、特に皆さんにお伝えしたいと思います。「目に見えないもの」にはいろいろありますが、たとえば「心のぬくもり」も、「目に見えない大切なもの」です。
 クリスマスに、プレゼントをもらったり交換したりするのはなぜでしょうか。それは、プレゼントそのものの意味よりも、プレゼントという目に見える形を通して、「あなたを大切に思っていますよ、あなたのことが好きですよ」という目に見えない心を表すためです。クリスマス献金も、同じ心だと思います。苦しんでいる人や困っている人、悲しんでいる人に、「苦しみを共に分かち合いましょう、あなたに幸せになってほしいのです」という目に見えない気持ちや願いを、献金という目に見える形で捧げる行為なのです。
 クリスマスが近づいてきました。私たちはまず、周りにいる身近な人へ「心のぬくもり」を届けませんか。互いの心にぬくもりが生まれるその時、その場、そしてその人に、イエス・キリストはお生まれになるのではないでしょうか。

「わたしの最も小さい者の一人にしてくれたのは、わたしにしてくれたことなのである」。マタイ福音書より。

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