MENU

閉じる

閉じる

MORNING TALK

朝の心

キリストを迎える場所を

2013.12.24
朝の心

皆さん、おはようございます。
今日は2学期最後の「朝のこころ」です。
先日、中学2年生の授業中、キリスト教系の幼稚園・保育園出身の人に、クリスマス会で「聖劇」をしたことがあるか聞いてみました。結構、どこでもしているようです。「聖劇」とはイエスが誕生した場面を劇にして、みんなの前で披露するものです。だから、ある人はお母さんのマリア役、ある人は天使役、ある人は博士役となって、イエスが馬小屋で生まれる情景を作っていきます。ちなみに、私は幼稚園の頃、羊役で出たことがあります。
ある教会で、クリスマスに「聖劇」をやることにました。すると一人の男の子が宿屋の主人役になりました。これは、宿を頼みに来るヨセフに、「今日はいっぱいで泊まれないよ」と断る役です。何件もの宿屋の主人の役を兼ねていたので、「今日はあいにく満員で部屋はないよ」というセリフを練習で何度も何度も繰り返していました。しかし、あまりにかわいそうになったのでしょう。本番のとき、たまらなくなってこう言いました。「そんなに大変だったら、うちに来たらどう?お母さんに言ったらきっと泊めてくれるよ。家は教会の隣だよ。」この予想外の展開に、教会のみんなは大喜びだったとか。
キリストはこのクリスマスに、私たちの間に、そしてわたしたちの心にやってきます。
もし今、キリストが目の前にやってきたら、わたしたちはどう言うでしょうか。「ごめんなさい、うちは狭いから他を当たってくれない?」「今日はほかの用事があるので、無理だ」。もし、私たちの心が自分のことで塞がってしまっていたら、どこにイエスは入ることができるでしょうか。
クリスマスのときこそ、困っている人、私を必要としている人に身を変えているキリストのために、私の中の部屋を空けておきたいと思います。誰かが助けを求めてきたら、その人のために時間を割いてあげましょう。自分の持っているものを少し分けてあげましょう。「損」をすると思うかもしれませんが、自分のものを分け合ったときに、それが2倍にも3倍にも大きな喜びとなって返ってきて、皆さんの心をより豊かにしてくれるのです。
みなさん一人一人が、心豊かで暖かなクリスマス、そして新年を迎えることができるように、お祈りしています。

閉じる