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MORNING TALK

朝の心

誰かと見る夢は、「現実」になる

2014.09.03
朝の心

5つのホテルのオーナーをしていた事業家・ヘンリー・ランドワースは、一本の電話によって人生の転機を迎えます。それは、ある夫婦からの宿泊キャンセルの電話でした。彼らの子どもは難病を抱えながらもミッキーマウスに会えること楽しみにしていましたが、旅行を目の前にして亡くなったというのです。
彼はこの電話をきっかけに、自分の持っているホテルのすべてを売り払い、全財産をなげうって、フロリダ州に「ギブ・キッズ・ザ・ワールド」というボランティア施設を作ることにしました。目的はただ一つ、「白血病などの難病をかかえた子どもたちとその家族をディズニーランドやユニバーサルスタジオへ無料で招待し、死が迫った幼い子どもの夢を叶えてあげること」。1週間の宿泊費や食費、往復の交通費、入場料などすべてを負担し、パーク内では、並ぶことなく優先的にアトラクションに乗れるようにします。また、ボランティアが子どもの面倒をみている間に、両親には2人きりでゆっくり過ごす夕べがプレゼントされるというものです。
 ところでヘンリーさんは、私財をなげうって施設のために土地を購入しましたが、それ以外は全て地元の企業からの寄付金でまかなうことができました。そして、サインをしたのは最初の土地の購入の時だけで、後は「握手」が契約書の代わりとなりました。みんながヘンリーさんに共感し、「夢」を現実にしたのです。

ドン・ボスコも同じでした。貧しい青少年を救いたいという夢に、若者たちをはじめ多くの人々が共感し、彼の後についていきます。そして先日、生誕200周年記念開始式で紹介したように、その思いが今では全世界に広がり、ドン・ボスコの夢は続いているのです。

 2学期は、文化祭、体育祭など行事が多くなります。大切なのは、みんなで一緒にすることです。大きく言えば、夢をみんなで創り上げていくものだと思います。自分のためだけでなくクラスのため、学校のため、人のためにその夢を成し遂げようとしたとき、きっと共感しあう仲間が生まれ、助けてくれる人が現れ、実現できるはずです。学院生らしく、今年も素晴らしくて感動的な文化祭、体育祭となるように期待しています。

最後にオノ・ヨーコさんの言葉を紹介します。
「一人で見る夢は、ただの『夢』でしかない。でも、誰かと見る夢は、『現実』になる。」

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