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MORNING TALK

朝の心

人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい

2014.09.26
朝の心

 カリタスの園にある乳児院と老人ホームで週2回、高校生の有志がボランティア活動をしています。その老人ホームの職員でいらっしゃる中島義章さんのお話を、今日は紹介します。

トイレで排泄する時に誰かが隣にいたら、気持ちよくできますか。食事の時、何もかも細かく刻んで混ぜ、丼にされたものをおいしく食べられますか。お風呂に入る時、ストレッチャーに乗せられて入浴したら疲れがとれますか。それらは決して間違っていることではありませんが、ここは施設だからという理由で「非日常的」なことがいつの間にか「日常」になっていた現実があり、中島さんは、何か違うという疑問を常に感じていました。
しかし、ある研修会に参加した中島さんは、意識が変わりました。そこでは中島さん自身がオムツを一日中はかされ、実際に排泄も体験するという研修会でした。中島さんはその研修を通して、排泄の時に他人からお尻を拭かれることの恥かしさなど、初めて介護される側の気持ちを味わいます。これをきっかけに、カリタスの園の職員の方々は順番にその研修会に参加し、一人ひとりの意識が変わっていきました。そして介護される側の気持ち、つまり相手の身になって介護するとは何かということを徹底的に話し合い、「私にもしてほしい介護」に改善していったというのです(大分教区報『こだま』2014年9月号参照)。

私たちは、悪気はなくても「これはこういうもんだ」「仕方がない」と、いつの間にか当然のように括り、疑問にも思わず、学ぼうともせず、話し合うこともなく、進めてしまっていることがあるのかもしれません。しかし、中島さんが「私にもしてほしい介護」という観点から問題意識を持ち、学び、話し合い、実践していく姿勢でのぞまれたように、謙虚な心で相手の立場に立ってみる、相手と同じ視線で考えてみる姿勢は、いろいろな限界があって難しい現実にぶつかるかもしれませんが、大切な心構えであり、決して忘れてはならない心であると思います。「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイ7・12)という聖書の言葉があるように。

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