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MORNING TALK

朝の心

身も心もバランスが大切

2015.09.28
朝の心

 今年の夏もいろいろな合宿に参加しましたが、合宿中の楽しみの一つとして今日はどんなご飯が出るのかな、と思うのは私だけでしょうか。皆と一緒に楽しく食事するせいか、普段より多めに食べてしまうのが、私にとってはちょっと悩みの種です。
ところで皆さんと食事をしている時、食べ物の好き嫌いが多い人がいることに気付きます。もちろんこれは、健康には良くありません。ある人の言葉を借りれば、「食べ物の好き嫌いの数はわがままの数」だそうです。
 
先週読んだ朝日新聞の天声人語には、脳について書いてありました。脳科学者の茂木健一郎さんによりますと、いろいろなことをバランスよく経験すると、脳も若々しさが保てるといいます。茂木さんは右利きですが、なるべく左手を使うそうです。そうすることによって左右の脳が釣り合いよく使われることになり、また脳を疲れさせないためにも大切だというのです (『天声人語』2015年9月9日参照) 。体も脳もバランスが大切、偏りはいけないということです。

 聖書の話に、「野の花がどのように育つか注意して見なさい」(マタイ6・28)という言葉があります。野の花の一本一本でさえ神はきれいに咲かせて下さっているのだから、あなたたちは思い悩むことなく神にすべて委ねて今日を精一杯生きなさいという意味で使われています。野に咲いている花々は、一種類だけではありません。今ならちょうどコスモス、ダリヤ、ナデシコをはじめ、他にもたくさん咲いています。いろいろな花が共存し、違ったものが咲いているところに美しさがあり、そして恵みがあるのです。

 秋分の日を終え、いよいよ秋本番を迎えました。秋には「スポーツの秋」「読書の秋」などいろいろな言い方があります。何事をするにも一年でもっとも集中でき、気持ちも入りやすい季節ということなのでしょう。
一人一人が文武両道であることは、学院生のすばらしい特徴の一つです。あらゆる勉強や体験に真剣に取り組み、またどんな相手にも、どんな物事にも偏りなく関わっていくことが、自分自身の体も心も磨き、成長させるために必要なことなのではないでしょうか。

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