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MORNING TALK

朝の心

びっくりぽん

2016.02.18
朝の心

私の知人に、ソファーに座ったまま明け方近くまでぐっすりと眠りこんでしまう人がいます。とても疲れているのか単に酔ってしまっているのかわかりませんが、目覚めると朝が来ているのです。まさに「びっくりぽん」です。
 今、NHKテレビ小説で放映されている「あさが来た」は、明治の女性実業家・広岡(ひろおか)浅子をモデルとした主人公「白岡(しろおか)あさ」の生涯を描いた物語です。主人公の名前の「あさ」と明治維新による新しい時代の到来をかけて「あさが来た」というタイトルが付けられています。
「朝が来る」という現象は、昨日が終わって夜を過ごし今日の朝が来るということです。自然の出来事のようですが、あらためて考えてみると、毎日新しい朝を迎えられるのは実に素晴らしく感動的です。地球に何か異変が起こったり、事故や病気で朝を迎えられない場合もあるからです。自分ではまったく意識しないところでいろいろなことがうまく噛み合って、今日も新しい朝を迎えることができています。自分の努力では到底およばない力によって朝が来ていると言ってもいいでしょう。そうして新しい朝を迎えると、自分にとって良いことも悪いことも含めて、新たな出来事や新しい出会いにあふれた新しい世界が開かれていくのです。朝を迎えることができるだけで、本当は毎朝「びっくりぽん」なのです。
そう考えると一日の始まりは、とても大切なことに思えてきます。日の出を見たことがありますか。太陽が昇ってくるときの美しさ、神々しさは言葉にできないほどで、不思議な力さえ感じさせてくれます。そんな朝いちばんに「おはよう」と声を掛け合うことは、新しい世界を始める挨拶であり、「おはよう」と口に出すことによって、なんとなく今日も良い一日が送れるような気持ちになります。毎朝毎朝が、感謝と感動を感じることのできる朝であり、そこからスタートする一日を有意義に大切に過ごしていくように心掛けたいものです。

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