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MORNING TALK

朝の心

感謝の心

2016.06.10
朝の心

 今日も高校総体が行われていますが,高校生活最後の大会ということで,どの学校も特に3年生を中心に気持ちのこもったプレーをしています。こういうとき,特に接戦になったときには,「勝ちたい気持ちの強い方が勝つ」という表現をよく耳にしますが,難しいのは「勝ちたい」「負けたくない」という思いが強すぎると,その分プレッシャーが強くなり,動きがかたくなって力を出し切れないことです。逆に,緊張感がなさすぎても十分な力が発揮できないため,緊張とリラックスのちょうど良いバランスの精神状態をつくることがとても重要なのです。
北京オリンピックで金メダルを獲得した女子ソフトボールチームは,そのために直前の合宿から精神面を鍛えるさまざまなメンタルトレーニングをしていました。たとえば,朝起きた瞬間から寝るときまで,とにかく「ありがとう」という言葉をたくさん使う。人だけでなく,物に対しても「ありがとう」と言い,感謝する。そして,悪口や不平を言わない。そんなこととプレーがはたして関係するんだろうかという気もするでしょうが,実際,毎日毎日感謝の言葉を口にしていると,ソフトボールができることへの感謝,グローブやバットなど道具への感謝,そして自分を産み育ててくれた両親への感謝,自分のせいで選考に落ちた選手の分もがんばろうという気持ちが強くなり,必死に練習に取り組み,実際のオリンピックでも快進撃を続けて行ったのです。
 わたしたちは誰しも,たくさんの人に支えられ応援されて生きています。それをしっかりと自覚し感謝の心で行動するときに,人はもっとも大きな力を発揮し,ときには自分の予想を超えるような結果や自分自身の成長をもたらすことになるのでしょう。今週末には家族にささげる感謝の集いがありますが,そこであらためて家族への感謝を再確認し,中体連に向けての心の準備にもしていきましょう。

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