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MORNING TALK

朝の心

弱いときにこそ強い

2017.02.01
朝の心

 2016年を振り返り2017年を展望するさまざまな番組のなかで,わたしがたびたび耳にした言葉が「ポスト真実」でした。この「ポスト真実」という言葉は,「真実がもはや重要ではなく,『どうでもよくなった』状況」を意味しており,「真実は死んだ。事実なんて時代遅れ。重要なのは個々の感情であり,自分が世の中をどう思うかだ」というニュアンスの言葉として使われています。客観的事実や具体的政策よりも個人的信条や感情へのアピールで,イギリスのEU離脱が決まり,トランプ氏が大統領選に勝利したというのです。このような状況で幕を開けた2017年,社会はますます不寛容になり,未来は明るくないと捉える人が多いようです。

しかし,わたしは聖パウロが残した1つの希望に満ちた言葉を思い出します。それは,「わたしは弱いときにこそ強い」(Ⅱコリ12.10)という言葉です。物事がうまくいっているとき,人は誰にも頼らず自分の力で物事を行い,時には調子に乗ってしまうことさえあります。しかし,何もかもうまくいかないとき,人は自分の限界を知り,素直に人や神様に助けを求めたりします。そのような状態になってはじめて,神様がその人の心の隙間に入ることができ,力を与えてくださるので,人は弱いときにこそ強くなるというのです。

うまくいかないことや苦しいことにぶつかるとき,それは自分が謙虚になり,周りの力を借りながら成長するチャンスでもあるのです。そのような気持ちで,前向きにこの一年を過ごしていきたいですね。

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