MENU

閉じる

閉じる

MORNING TALK

朝の心

目標を高く持つ仲間

2019.10.16
朝の心

夏休みが終わって、もうずいぶんなってしまいました。でも今日は夏休みの話をさせてください。

私が中高生の時の毎年の夏の一大イベントは、実は2人の友達と行く山登りでした。山梨県に実家がある私としては、すぐ近くに2千メートル、3千メートル級の山々がありました。中2の頃から同じメンバーで登り始め、高校2年の時には日本で2番目に高い山に登りきることができました。3千メートルの山には7~8時間かけてずっと坂を登っていきます。最初は「絶対に登りきってやるぞ!」と息巻き、途中で気持ちの良いお花畑に癒されたりもしますが、やはりきつい坂が続くと弱音も吐きたくなります。「もうここまででいいんじゃないか。天気もあまり良くないし、足も上がらなくなってきた。俺は十分に頑張った。あきらめて引き返そう。」そんな声が心の中に何度もこだました時もありました。そのときに助けになったのは何だったか。それは一緒に登る仲間でした。

一つの大きくて高い目標に向かう中、その高さに心が折れそうになる時、支えになるのは同じ志を持つ仲間だったのです。もちろん彼らも弱い人間です。一人遅れることもありました。でも冗談を言って笑いながら登っていくうちに、辛さは喜びに変わっていくのです。

私たちは、自分の目標を容易に低くしてしまう弱い存在です。勉強してここまで自分の能力を伸ばすぞと頑張っていても、途中で「もうこれくらいでいいや」と自分でハードルを下げてしまうのです。でも周りが高い意識を持っているならそれに支えられます。逆にみんなが「これくらいでいいや」と思ってしまうと、ずるずるとみんなのレベルは下がってきます。

皆さんには、一人ひとり、高い目標を持って努力し続けてほしいと思います。そして高い目標を持つ人を友達に持ってほしいと思います。きっと苦しい時にもお互いに助け合える仲間になるはずです。「己に克つ」のは一人だけで達成するものではなく、同じ志を持つ友と一緒に達成するものでもあるのです。

閉じる