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MORNING TALK

朝の心

ドメニコ・サヴィオの模範

2021.05.12
朝の心

先週、5月6日は、ドン・ボスコの生徒であった聖人、ドメニコ・サヴィオの祝日でした。ドメニコは品行方正でいつもはおとなしい性格でしたが、大胆な行動にでることもありました。ある日、二人の友達のつまらない言い争いがエスカレートしてしまい「決闘だ!」ということに。ドメニコは決闘を止めようと、あの手この手を尽くしますが、うまくいきません。そしてついに決闘の当日、ドメニコは決闘をどうしても行うなら一つだけ条件を受け入れてほしいと二人に願いました。彼らは決闘の邪魔をしないなら、とドメニコの条件を受け入れる約束をし、ドメニコは彼らについていきました。

決闘の場所につくと距離を置いて向かい合っている二人の間に突然ドメニコが割って入り、首にかけていた小さな十字架を手に持って、約束をまもってくれと決闘の条件を告げました。「二人とも、この十字架をよく見て、最初の石をぼくに向かって投げるんだ。そしてはっきりと次のように言ってくれ。『イエス・キリストは、罪がないのに自分を十字架にかけたものを赦しながら死にました。罪人の私は、イエス・キリストに背き、大きな復讐を行います』」。さらにドメニコはそれぞれの少年の方へ駆け寄り、ひざまづいて「最初の石をぼくに向かって投げてくれ」と願ったのです。ドメニコに石を投げることができずにいる彼らに、ドメニコは重ねて言いました。「君たちは、こんな惨めなものにすぎない僕を傷つけない優しい心をもっているのに、学校での侮辱やからかいを互いに赦すことができず、自分たちの魂を破壊しようとしている」と。

ドメニコがこんな勇気ある行動ができたのは、ただ、友達が互いに傷つけあってほしくない、同時にそのことによって一人一人のことを大切に思っている神様に背いてほしくないという強い思いがあったからです。誰かにムカッとしたとき、今日のドメニコ・サヴィオのお話をおもいだしてくださいね。

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