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MORNING TALK

朝の心

“いつまでも挑戦”

2005.04.26
朝の心

 みなさんは三浦雄一郎さんという方を知っていますか。冒険家であり、プロスキーヤーである彼は世界中の数千メートル級の山々をスキーで滑り降りることで有名です。彼は今年の5月にエベレスト登山に挑戦するそうです。エベレストは周知のとおり、世界最高峰の山ですが、登頂に挑戦する人の6人に1人が亡くなっているという、非常に難しく、死と隣り合わせの山です。そのエベレストに挑戦する三浦さんは、なんと今年70歳になります。彼はこのエベレスト挑戦に向けて5年間の準備をしてきたそうです。からだを鍛え、装備をそろえ、世界最高のシェルパについてもらうなど万全といえる体制で挑もうとしています。それでもアクシデントが起こらないとは限りません。かつて彼は何度も死にかけています。クレバスに落ちそうになったり、時速300キロの雪崩に巻き込まれたり。そのようなアクシデントを三浦さんは失敗であると捉えています。クレバスが見えなかったり、雪崩が襲ってきたことを、自然のせいにするのではなく、自分の失敗と捕らえて、その失敗を克服するために次の挑戦をする、それが三浦さんの考え方のようです。危険なことに挑戦するとき三浦さんはいつも恐怖があるそうです。恐怖心がないと逆に危険だそうです。ある意味で臆病でないといけない。臆病だから細心の注意を払うのです。三浦雄一郎さんのようにいつまでも挑戦する心を持ち続けていけたらいいと思います。

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