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MORNING TALK

朝の心

“身近なことに新鮮さを”

2005.04.26
朝の心

 「灯台もと暗し」といいますが、私たちは身近なことであればあるほど、そのことについて自分はかなりの部分知っていると思っています。ところが、身近なことであればあるほど、また知っていると思っていればいるほど注意不足になり、見逃していることもあるし、そこに新たな発見をすることも難しいでしょう。昨年のアメリカ同時多発テロ事件以降、アフガニスタンの政治情勢はがらりと変化して、新しくカルザイ大統領が就任しましたが、先日の新聞記事でカルザイ大統領は去年の10月まで、つまり9月11日のテロ事件が起こるまで、アルカイダという組織の名前すら知らなかったと言っています。アフガニスタンの現地の人々もアルカイダという組織は知らなかったようです。ごく身近にあるものなのに気づかない。そんなことが私たちの周りにもあるかもしれません。先日の(学院祭)や体育祭である人たちの思ってもみなかった才能や特技を発見したのは私だけではないでしょう。私たちの日常生活のほとんどは、単調なことの繰り返しです。その中でちょっとだけものの見方を変えたり、ほんのちょっと立ち止まってみたりしたら、新しい発見をして新鮮な気持ちで毎日の生活を送ることができるかもしれません。自分の周辺をもう一度違う角度からながめてみるのはいかがでしょうか。

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