今自分のいる所とは別の所にいたい、あるいは今の自分ではなく別の誰かでありたいと思うことがよくあります。私たちは、常に他の人々と自分を比較してしまいます。そして「どうしてあの人たちのように金持ちではないのだろうか。知的ではないのだろうか。質素ではないのだろうか。親切ではないのだろうか。聖くないのだろうか」と考えます。このような比較をすると、私たちは後ろめたいものを感じたり、恥ずかしく思ったり、あるいは嫉妬したりすることもあります。神様が私たちを召し出そうとされておられるところは、今自分のいる所、そして自分が自分であるところに隠されている、ということを理解することはとても大切なことです。私たちは一人ひとりかけがえのない人間です。一人一人が誰かに代わってもらうことの出来ない人生を生きるようにと呼びかけられています。一人一人が「今、ここ」という具体的な状況において自らの人生を実現するよう召されているのです。他の人々より優れているか劣っているかを考えていたら、私たちが何に呼ばれているのかを知ることができません。私たちはするべきことをするに十分な恵みを受けています。あなた自身であるように。