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MORNING TALK

朝の心

日常生活の聖性

2012.05.18
朝の心

ドン・ボスコの学校にドメニコ・サビオという生徒がいました。彼がドン・ボスコの学校に来た理由は、聖人、つまり神様に喜ばれる人になりたいからでした。
 そのためにドメニコ・サビオは、遊ぶ時間を削って教会に行き、長く祈ったり、健康を損なうほど食べ物をぬいて断食したり、いろいろな努力をしました。
しかしドン・ボスコはそんなドメニコ・サビオのやり方に賛成しませんでした。そして、はっきりとドメニコ・サビオに注意しました。
「本当に立派な人になりたければ、今、自分がしていることを一生懸命にしなさい。その時その時にするべきことを ―それが勉強なら勉強、スポーツならスポーツ、遊びなら遊びなど、当たり前のことを当たり前のようにやりなさい」と。
 ドメニコ・サビオはその日から今までのやり方を一切やめ、ドン・ボスコの言うとおりに、その時、その場でしなければならないことを一生懸命にしました。そして15歳という若さで亡くなりましたが、のちに教会から聖人という称号を与えられたのです。
 テストが終わり、またいつもの日常生活が戻ってきました。しかし、この日常生活 つまり、いつも当り前のように送っている生活の一つひとつを一生懸命に過ごすことは、どんな準備よりも大切だと思います。テストの結果が返ってきていろいろ反省することもあったかもしれません。そんな時は まず、普段の生活の過ごし方を見直してください。
また、大会などにむけて部活動をはじめいろいろな活動も再び始まりました。勝利や成功へ いちばんの鍵を握っているのは、何よりも普段の練習、活動だと思います。
 日常の生活一つひとつを、まるで最後の生活のような気持ちで、真剣に、そして大切に、日々取り組んでいきましょう。

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