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MORNING TALK

朝の心

中学生の法則

2015.01.19
朝の心

 「中学生の法則」というのを紹介したいと思います。

 小学生の頃、制服を着て学校に向かう中学生を見て「大人だな」と思っていました。
 中学生の頃、部活動に遊びに来る高校の先輩を「すげえなあ」と思っていました。
 大学生の頃、社会人の方と一緒に食事をして「しっかりしているな」と思っていました。
 教師になった頃、先輩や上司を見て「よくあんなことできるよな」「自分には無理だ」と思っていました。
 しかし、気がつけば全部、自分もやってきました。それも自信を持ってではなく、不安と恐れを感じながらです。その時その時に悩みを抱えながらです。
中学生の時には友だちのことで悩みました。高校生の時には受験で悩みました。大学生の時には人生について悩み、社会人になってからは生徒のことや、自分の器、能力のことで悩みました。
 立派ですぐれて見える人も、きっと同じように悩んできたと思います。でも私たち人間は、不安と恐れを抱きながらもなんとかチャレンジし、成長していくものなのです。逃げたこともあります。後悔もあります。それでも、それはそれで今の成長につながっていると思うのです。だから、「他人はすごい」とか「自分はダメだ」と思わなくてもよいと思います。今までの自分の、より成長した部分を思い出していくことが大切だということです。これが「中学生の法則」というものです(参照:心屋仁之助『人間関係が「しんどい」と思った読む本』〈2014・中経の文庫〉)。

 新年を迎えました。昨年を振り返ってみてください。小さなことでもきっと成長した自分がいるはずです。それをしっかり見つめ、自分なりに頑張った自分を受け入れ、認めましょう。知らず知らずのうちに成長している自分がきっとあります。自信と希望をもって、新しい1年を歩き出しましょう!

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