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MORNING TALK

朝の心

成功、幸せの秘訣とは

2015.02.09
朝の心

車に乗る時、シートベルトを着用しますね。今の三点式シートベルトが発明されたのは1959年のことです。当時ボルボ社のエンジニアだったニルス・ボーリンが開発し、特許を取得しました。その際ボルボ社は、安全に必要な技術であることから「他のメーカーの車で三点式シートベルトを採用する場合でも、特許料は一切いただきません」と、無償でその技術を公開しました。シートベルトの着用が義務づけられるようになった現在、もしも特許料を取っていたなら莫大な収入になっていたことでしょう。しかしボルボ社は自分たちだけの利益を考えず、車の事故を減らしたいと心から望み、命の安全を願う一心で、誰もが自由に使えるものとしたのです。

 一方ライト兄弟によって飛行機が発明されたことは、皆さんもよく知っているでしょう。彼らは飛行機の発明後、すぐに特許を取りました。そして、他に飛行機を作ろうとした者を片っ端から訴えました。その結果、飛行機の発展に大きな障害となり、すべての飛行機関係者を敵に回したと言われています。
これに対しグレン・カーチスという人物は、自分で作った飛行機を多くの人と分かち合いました。結局ライト兄弟の作った飛行機会社は人知れず消滅していったのですが、グレン・カーチスの会社は、アメリカ一(いち)の飛行機会社に成長していったのです。

聖書の黄金律に「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイ7・12)という言葉があります。言い方を変えれば、自分が本当に幸せになりたければ、自分や身内、仲間のことばかりを考えるのではなく、助けを必要とするあらゆる人の成功をサポートしよう、ということです。どれだけ人を幸せにできるか、そしてそのことにどれだけ喜びを見出せるか、これこそが成功の秘訣なのではないでしょうか。そういった姿勢で行動する人は、皆から理解され、助けられ、結局は幸せになっていくのです。「世のため、人のため」という視点を、日頃から自然に持てる人になってほしいと思います。

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