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MORNING TALK

朝の心

サレジオ会来日記念

2019.03.16
朝の心

今から90年以上前の1926年2月8日、1人のイタリア人の神父様が9名の会員とともに福岡の門司港に到着します。この神父様を知っていますか?この神父様こそ、日向学院の創立者でもあるチマッティ神父様です。日本にやってきたチマッティ神父様は、戦前、戦中、戦後の激動の時代を日本の教会のため、若者のためにささげてきました。そのため、日本のサレジオ会はこの日を来日記念としてお祝いをしています。

チマッティ神父様は、宣教師として来日する前は、イタリアで長く教師として多くの若者たちと関わってきました。若者との関わりの中で、チマッティ神父様が意識していた行動の1つに、命令するよりも「道理(納得)」で若者を導くことがありました。つまり、上から物を言うのではなく、相手が納得するように諭していくことを実践していたそうです。そうした兄弟的な関わりがあったため、彼の教え子たちは心からチマッティ神父様のことを慕っていました。そのやり取りが手紙として残されています。また同時に、チマッティ神父様は日本の文化などを理解しようと努めていた一面もあります。

私たちも見習うべきところがあると思います。「道理」について言うなら、たとえば私たちは、ついつい感情的になり相手が言いたいことに耳を貸さないということがあります。そんなときこそ時間も体力も使いますが、相手に納得してもらえるようにコトバを伝えていく努力が必要だと思います。お互いに伝え合うことで何を思い、考えていたのかが分かることもあります。そこでお互いが「納得」していく答えを見つけていって欲しいと思います。

今日が皆さんにとって良い日となりますように。

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