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MORNING TALK

朝の心

この人さえいなかったら

2020.01.22
朝の心

皆さんは、「この人と一緒にいたら、楽しいな。一緒にいたいな」と思う人がいますか?もしいたら、それは幸せなことです。生活にも明るさが出るでしょう。

では逆に、「この人がいなかったらいいのにな」と思ったことはありますか?あまり良い感情ではないと思いますが、実は私も中高時代にそのように思う人が同級生にいました。その人を見るとなぜか無性にイラつきを覚えるのです。それを決して口にしないようにしようとしても、表情には現れるんでしょうね。その人と話もしなくなったりしました。そんな排除する心の裏には何があったのか。

一つは、周りがそのように仕向ける場合です。集団で生活する場所の中ではよく「黒い羊効果」という現象が起こると言われます。白い羊たちの中で黒い羊が一匹いると、白い羊たちの間には連帯感が生まれて、黒い羊を低く見てのけ者にするという話からとられています。「自分たちは同じだから大丈夫。あいつは違うからダメなヤツ」と烙印を押すことは、果たして何をもたらすのか。それは、その人の本当の価値を認めないばかりか、人を不幸に陥れることによって、自分のささやかな安定を得ようとするみじめな人間を作り出すのです。イエス様はそれを強く批判します。

もう一つは、自分の嫌なところを相手の中に見ている場合です。これを心理学では「投影」と言います。ある音楽家が次のように言っています。

『「この人さえいなければ・・・」 そう思うことがある。

人との業に悩み、苦しむ。

結果がどうあれ、逃げずにその人ときちんと正対しているとき、そんなときこそ一番自分が成長できていたように思えます。

逃げ回っていても、なぜか人生の宿題のように、同じような人が何度も現れる。

これは不思議な事実なのです。

なぜ、その人と上手くいかないのか。

なぜ、嫌悪感を感じるのか。

なぜ、自分の心がどうにもならないのか。

その本当の意味は自己嫌悪なのだと気がつきました。

自分の嫌な面をその人に見ているからなのでしょう。

それを乗り越えたとき本当の自分自身の成長があるのだと思います。』

(引用:『永井千佳の音楽ブログ』https://blogs.itmedia.co.jp/nagaichika/2011/12/post-10f6.html

皆さんの心の中に、人に対してネガティブな感情が浮かんだとき、この2つのことを思い出してみて下さい。きっと違う心を持った自分が現れることでしょう。

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