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MORNING TALK

朝の心

人を諭す前に

2020.03.03
朝の心

皆さんはきっと、インドの偉人、マハトマ・ガンジーのことを聞いたことがあるでしょう。マハトマ・ガンジーについて、こんな話があります。

あるとき、ひとりの女性と幼い息子が、ガンジーに話しにやってきました。その女性は、こどもが砂糖の中毒になっていると悩みを訴えました。「この子は、砂糖を食べるのをやめないんです。やめるように言ってください」と。ガンジーは、訴えに耳を傾けると、二週間後にまた来なさいと言いました。

二週間後、その女性と子どもは、ガンジーの前に座っていました。ガンジーは少年を見つめると、「砂糖を食べるのをやめなさい」と言いました。母親は困惑しました。「どうして二週間前にそう言ってくれなかったのですか?」ガンジーは答えました。「ご婦人、二週間前、私はまだ砂糖を食べていましたので。」

私たちは毎日、友達に言いたいことが あります。ここを直してと正したり、こうしたほうがいいよと助言したりします。でも自分で行っていることを、自分自身は実践していないことに、ほとんど気づいていません。

私は個人的に、この話が大好きです。自分に正直であること、そして自分が実践していないことを、人にするように言うべきではないことを教えてくれるからです。ガンジーは、自分の権威を利用して、この少年に命じることも できたはずで、少年は従ったでしょう。

昨年 11月に日本を訪れてくれた教皇フランシスコも、有言実行の人、信念の人です。すでに、教皇フランシスコについて『有言実行の人』("Man of His Word")という タイトルの映画があります。時間があったら、ぜひ見てみてください。

ガンジーと教皇フランシスコのお手本にならい、自分の言葉を実践し、人に教えようとする前に、学ぶようにしましょう。

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