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MORNING TALK

朝の心

プレゼピオとクリスマス献金

2021.12.08
朝の心

カトリック教会のカレンダーはクリスマスを準備する待降節の2週目に入りました。この季節にはクリスマスを準備するために様々なものが飾られますが、その一つにプレゼヒオと呼ばれるものがあります。日本では馬小屋ともいわれ、この学院の正門やチャペルの中、修道院の玄関に飾られています。プレゼピオというイタリア語はラテン語のプレゼピウムから来ています。それはイエスが生まれた後に寝かされた、飼い葉桶(家畜のえさを入れる場所)を意味する言葉です。そのころ町は人であふれており、「宿屋には彼らの泊まる場所がなかった」のでイエスは家畜小屋の中で生まれたとルカ福音書には記されています。

プレゼピオは小屋などのセットや人形たちによってイエスがどんなに貧しく、居心地の悪いところに生まれてきたのか、また、羊飼いをはじめとした貧しい人たちに、闇夜を照らす光として現れたということを思い起させます。そして、現代の私たちが生きる世界にもその光を待っている人たちがいることを。

木曜日から全校をあげて行われる「クリスマス献金」には、そのような人たちに私たちができる方法でキリストの光を届けるという意味が込められています。今年は日本にいる「難民」の方々へ支援を「アルペなんみんセンター」を通して行うことになりました。紛争や政治的な混乱などによって起こる命の危険から逃れるために日本に来た難民の人々は、政府から難民として認定されるまで多くの支援を必要とします。言葉やお金に困り、当然保険証なんてありません。何よりも頼る人がおらず多くの不安を抱えていることでしょう。後程資料を配布しますが、自分でも彼らがどのようの状況に置かれているのか調べてみてください。私たちのできる小さな支援を心を込めて届けたいと思います。救い主キリストがお生まれになった喜びとともに。

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