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MORNING TALK

朝の心

戦争と人間

2025.06.17
朝の心

皆さんはNHK朝の連続テレビ小説を見ていますか?そうです、「あんぱん」というタイトルでアンパンマンの作者やなせたかしの奥さんをモデルにしたドラマです。最近は、第二次世界大戦に入り、小学校の先生である主人公ののぶは軍国主義の日本のなかで「お国のために命を懸ける兵隊さん」たちを尊敬し子どもたちにも疑うことなくそうなるように教えていました。どんどん人が亡くなっていくことも描かれていて、当時はそれが当たり前だったとしても、見ていて苦しいものです。

旧約聖書のはじめ創世記には、「神は天地を創造された」と書かれています。そして、「神はご自分にかたどって人を創造された」と人間は神につくられたものの中で特別な存在として描かれています。このように神の似姿である人間という信仰から、人は誰しも人であるという理由だけで神から愛されている、特別な価値があるのだと、人格の尊厳であったり、基本的人権という考え方が生まれてくるのです。だから、戦争なんてしている場合ではないと思うのですが、いまでもキリスト教と関係の深い国であっても戦争をしているのが現実です。

2世紀に活躍したエイレナイオスという聖人は「神の栄光は生きている人間のうちに看られる」という言葉を残しています。みなさんが自分らしくイキイキと生きているとき、そこに神の栄光が輝いているのです。さあ皆さんは自分らしくいきいきと生活できていますか?

自分らしくイキイキとするとはいつも自分のしたいことをするということではありません。集団生活をしていれば自分の意見よりも相手の意見を尊重する場面も出てくるでしょう。でもお互いがそれぞれ人間として尊重し合うならば自分が一番望んだ結果ではなかったとしても、その時、きっと皆さんはイキイキと輝いているはずです。まずはお互いを認め合って、身の回りの小さな戦争からなくしていきましょう。

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