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MORNING TALK

朝の心

悪魔の季節

2025.07.11
朝の心

さて、今日は一学期最後の朝の心です。気分はもう夏休みですね。皆さんのなかに夏休みが嫌いな人はいるでしょうか。たいていの人は長期の休みはうれしいものです。でも、ドン・ボスコは夏休みが大嫌いでした。

ヨーロッパでは夏休みが年度の区切りであり、2カ月程度の休みで生徒も先生も家族でバカンスに行くみたいなのが一般的です。調べたところによると、フランスには「バカンス法」なるものがあり、だれしも5週間の休暇を取ることができるそうです。

そんな文化の中で、ドン・ボスコはもしかしたら子供の時は夏休みが好きだったかもしれませんが、神父になり若者たちのために働くようになって、夏休みが大嫌いになりました。それは、若者たちがせっかくドン・ボスコのオラトリオで学んだこと、また身に付けたよい習慣を、夏休みをへて、すっかり忘れて帰ってくる、むしろ初めよりも悪くなって帰ってくることが多かったからです。ですから、ドン・ボスコは夏休みを「悪魔の季節」と呼んで、子どもたちには夏休み前に、悪魔の誘惑に負けないように、くれぐれも注意するように念を押すのでした。

ドン・ボスコが若者たちに悪魔に対抗するために具体的に進めていたことを3つ紹介します。一つ目、勤勉であること。やらなければならないことや家族のお手伝いなど、日々の務めを誠実に果たすことによって悪魔に誘惑のスキを与えないこと。二つ目、快活であること。いつも喜んで、何事も喜びをもって取り組むこと。悪魔はいつも喜んでいる人が苦手です。三つ目、寝る前に3回アヴェ・マリアの祈りを唱えること。マリア様に3度お祈りすればもうそれで大丈夫。

さて皆さんはどんな夏休みを過ごすのでしょうか。勤勉さ、快活さ、アヴェ・マリアの祈りでこの暑い夏、悪魔の季節を乗り切りましょう!

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