朝の心
アンパンマンと希望のかけら
- 2025.09.24
- 朝の心
Good morning, everyone. How's it going?
さて、突然ですが、皆さんは「アンパンマン」を知っていますか。おそらく誰もが一度はその歌を耳にし、テレビで見たことがあるのではないでしょうか。顔があんパンで、困っている人がいると自分の顔をちぎって差し出す、あの優しいヒーローです。この春からNHK朝の連続テレビ小説で、アンパンマンを生み出した漫画家、やなせたかしと暢(のぶ)の夫婦の物語が放映されていて、今月の終わりには最終回を迎えます。
アンパンマンの主題歌「アンパンマンのマーチ」は、実はとても深い歌詞なのです。その中に、こんな一節があります。
♪なんのために 生まれて なにをして 生きるのか
こたえられないなんて そんなのは いやだ!♪
子ども向けアニメの歌とは思えないような、哲学的な問いかけです。この歌が流れるたびに、「生きるとは何か」「自分は何を大切にしたいのか」と、アンパンマンは私たちに問いかけているのかもしれません。
どんなに傷ついても、どんなに顔がボロボロになっても、アンパンマンは誰かのために立ち上がるのです。その姿は、私たち一人ひとりが持っている「希望のかけら」を思い出させてくれます。
今年度の日向学院の学校目標は何でしたか?「希望を胸に、ともに歩もう」でしたね。
これは、どんなにつらいことがあっても、希望をもって、支え合っていこうというメッセージです。初代校長チマッティ神父が始めた本校の歩みも、アンパンマンのように誰かのために手を差し伸べ、支え合いながら生きるという希望の物語だったのかもしれません。
皆さんには、「希望の担い手」としての一歩を踏み出してほしいと願っています。それは大げさなことではなく、クラスメートに声をかけること、落ち込んでいる友達のそばにいてあげること、誰かの笑顔を願って行動すること----そうした小さな行いが、まるでアンパンマンの「顔のかけら」のように、世界を少しずつ温かく変えていきます。
アンパンの歌詞の続きです。
♪今を生きることで 熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きるよろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも♪
この歌詞の中にあるように、「今を生きること」が大切です。そうすることで、「たとえ胸の傷がいたんでも」、「生きるよろこび」が沸いてくるのだと思います。
日向学院は「ともに歩む」学校でありたいと思います。一人ひとりの中にある「アンパンマン」のような優しさと強さを信じて、これからも希望とともに歩んでいきましょう。
God bless you today.