朝の心
走るドン・ボスコ
- 2026.01.30
- 朝の心
明日は31日ドン・ボスコの命日、わたしたちにとっての大きな祝日です。皆さんがドン・ボスコの絵をかくとしたらどんなシーンを書きますか?私に才能と時間があれば、暗い中走っているドン・ボスコをとずっと描きたいと思っています。
1857年の秋、トリノから南に約30キロのカルマニョーラという町に仕事で来ていたドン・ボスコは霧の深い夕方トリノ行の汽車を駅で待っていました。他の乗客が待合室で温まっている中、ドン・ボスコは近くで遊んでいる少年たちの声を聞き、霧の中に目を凝らしていました。子どもたちの叫び声の中でひときわ目立つ声があって、「あれほどの騒ぎを統制できる子に会ってみたい」と思うやなや、いきなり走り出して駅のホームを飛び出していきました。
霧の中からいきなり黒い服の人が表れたので、遊んでいた少年たちは驚いて逃げ出しましたが、一人だけ腰に手を当てて横柄な態度で「あんた誰だ?俺たちになんの用だ」とドン・ボスコに話しかけました。その少年の名前はミケーレ・マゴーネ。13歳で父親はなく、将来についてはろくでなしの仕事を覚えたとのこと。すると汽笛がなりました。もっと話したいけれども時間がありません。ドン・ボスコは少年の手に聖母のメダイを握らせ「君の教会のアリッチョ神父に、君にこのメダイをくれた神父が君について詳しく知りたがっているというんだよ」。ドン・ボスコはまた駅の方へ駆け出し霧の中へ消えていきました。
わたしはこのエピソードがすごくドン・ボスコらしくて好きです。最終的にはミケーレはドン・ボスコのオラトリオに来て、これまでの荒れた生活を改めようと努力し、さらには司祭になりたいと志すようになります。病気のためその後しばらくして亡くなってしまいミケーレは夢をかなえられなかったのですが、ドン・ボスコに出会えて本当によかった、と思うのです。青少年の救いのために直観的に走るドン・ボスコ。それがわたしのイメージです。
