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MORNING TALK

朝の心

2005.07.08
朝の心

 皆さんの中に竹を知らない人はいないと思います。竹は昔から、日本人の生活の中でいろいろな形で役に立ち、重宝されています。ある時には家を風や雨その他さまざまな自然災害から守る防衛策として、あるときは、物を干すための竿として、また、家の壁、庭の垣根をして、またあるときは、庭を飾る色彩の一部として日本人に愛されてきました。
竹は、細いにもかかわらず、まっすぐ長くそして強く育ちます。しかし、なぜあんなに強く長くそして、まっすぐと育つのでしょうか。それはやはり、小さく仕切られた節があるからです。成長してゆくたびに自ら節を作り、どんな衝撃にも絶えることができるようにしているのです。
 人間も同じだと思います。事の度に区切りをつけ、新たな気持ちで次のことに取り組む。一度にたくさんのことはできません。自分の中に節を作り、やるべきことを決め、こつこつと積み重ねてゆく、そして、結果的に大きな実りとなってゆくのではないでしょうか。

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