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MORNING TALK

朝の心

昔受けた恩

2006.06.14
朝の心

 ODA(政府開発援助)というものを皆さんは知っているでしょうか。開発途上国または国際機関に対する資金や技術提供のことです。日本はこの50年間、185の国や地域に援助を行ってきました。そして現在、日本はアメリカと並ぶ世界有数の、ODA拠出国になっています。
 しかし戦後の日本は今と違い、外国からの多額の援助で復興を遂げたと言っても過言ではないのです。終戦の翌年から6年間、ガリオア資金・エロア資金というアメリカからの援助は、現在の価値に換算すると約12兆円にのぼります。そのうちの9兆5千億円は無償援助でした。さらに1953年からは、世界銀行から現在の価値に直して約6兆円もの援助を受けています。その6兆円は1990年にやっと返済し終わりました。その他にもララ物資といった南北アメリカ大陸各地からの援助物資もありました。これらの援助なしに今の日本の姿はありません。
 先のゴールデンウィークに海外へ旅行した人は53万人だそうです。多くの国民が海外へ旅行することができるほどの繁栄を享受している今の日本。過去に受けた大きな恩を忘れたような生活をしているような気がします。

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