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MORNING TALK

朝の心

旧約聖書の一節

2006.11.08
朝の心

旧約聖書の一節を聞きましょう。出エジプト記 20章8節〜10節
  安息日を心に留め、これを聖別せよ。
  六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、
  七日目はあなたの神、主の安息日であるから、
いかなる仕事もしてはならない。
あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、
あなたの町の門の中にいる寄留する人々も同様である。
  
これは、モーセの十戒の一節です。今でこそ週一回の休日は当たり前のことになっていますが、昔はそういうものはありませんでした。七日目に休みを取る「安息日」の制定は、ユダヤ人の偉大な発明と言ってよいでしょう。
私たちはユダヤ教徒ではありませんが、その恩恵にあずかっています。
この安息日には、生活の糧を得るための一切の仕事、旅をすること、火を使うことなどが禁じられました。こうしてユダヤ人は、この日を文字通り聖なる日として生きてきました。
安息日の意味は、一切の人間の秩序を取り払って、皆で神の秩序に入ることにあります。最初に引用した箇所の中にあった、主人と奴隷というような人間世界の秩序は、この日ばかりは無効となるのです。
神の秩序の中では、すべての人は平等であり、日常の重荷から断ち切られ、癒されて「主の平和」に包まれるというのです。
ユダヤ人たちは「安息日」のおかげで、神様から元気をもらい、苦しい人生や歴史を歩み続けました。
さて私たちにとっての「安息日」はどうでしょうか。
何よりも次の日から元気よく過ごせる休日であって欲しいと思います。

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