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MORNING TALK

朝の心

二代目伊東マンショ

2007.06.19
朝の心

45年前の1962年の今日、6月19日は、2人の中学生がサレジオ会の神父に伴われてイタリアに出発した日です。彼らは天正少年遣欧使節で有名な伊東マンショの350年祭を記念する目的で、ローマに派遣されました。この計画はその年の5月に開通したローマ〜東京間の定期空路開設記念事業としてイタリアのアリタリア航空会社が企画したもので、この企画を当時の校長タシナリ神父がイタリア大使館やバチカンと掛け合い、宮崎ゆかりの「伊東マンショ」を顕彰する企画に発展させました。2人のうちの1人は日向学院生で、『伊東マンショ』に扮してもらい、着物姿でローマに出発し、バチカンでローマ教皇ヨハネ二十三世に謁見、当時の宮崎県知事の書簡を手渡しました。その後は、当時サレジオ会の本部があったトリノやイタリア各地、国境近辺の国々を巡り、見聞を広めたようです。
日本国内では、伊東マンショを記念して聖堂と体育館が造られ、体育館に「ITO MANSHO HALL」と名付けました。そしてこの体育館の杮落としに、イタリアの著名なテノール歌手アルゴ・ポーラ氏を招聘しコンサートを開きました。
 17世紀の伊東マンショも45年前の伊東マンショもヨーロッパの聖地を巡りました。彼らは自分たちの信仰の源泉をどのように感じたのでしょうか。今日は宮崎日日新聞の主催の文化講演会があります。題は「聖地を巡る旅」。意図して設けたものではありませんが、先輩が見た異文化、異世界、そして心の源泉を味わえるかもしれません。心して耳を傾けましょう。

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