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MORNING TALK

朝の心

こどもの権利と責任

2011.10.06
朝の心

1942年にナチスの収容所で、200人の孤児と共に殺されたコルチャック先生は、生前「こどもの権利」を提唱していました。それは後に「こどもの権利条約」としてまとめられました。日本でもその条約を受け入れ、日本国憲法の理念を下に、各地で「こども条例」が作成されています。その中で、大人とこどもで作り上げた珍しい条例があります。それを紹介しましょう。ちなみに、こどもとは18歳未満の人々のことです。
前文として、「一人一人のこどもが主人公として、自分自身を探し求め、夢を持って幸せに育っていくことは、私達の願いであり、私達の豊な未来を築いていくための重要な課題です。そのためには、こどもの人権が守られなければなりません。もちろん、こどもも社会の一員としての役割を自覚し、社会のルールや他の人の人権を守ることが必要です。しかし、何より、社会や大人が、こどもを一人の人間として認めることが出発点となります。」
大切にしたい考え方は次のとおりです。
「こどもはこの条例の主人公であり、誰でも一人の人間として、その人格や個性が尊重されます。こどもは自分自身を大切にし、他の人も大切にしなければなりません。この場合において、お互いの権利の行使が制約されることがあります。誰も子供の人格や個性の成長を妨げるようなことをしてはいけません。こどもは、あるがままの状態で誰からも愛され、受け入れられます。こどもは幸せに育つために、たくさんのことを学ぶ権利を持っています。失敗しても何度でも学び直すことができます。こどもは夢を持つために、あらゆる人と交流することで、たくさんの生き方や考え方を学び、社会の様々な情報や仕組みを知ることができます。」
 他にも大切なことが続いていますが、こどもは自分の権利や義務、責任を知る権利があります。どうか自分の目で確かめてください。

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