MENU

閉じる

閉じる

  • ホーム
  • 日向学院について
  • 朝の心
  • 人と過去は変えられないけれども、自分と未来は変えられる
MORNING TALK

朝の心

人と過去は変えられないけれども、自分と未来は変えられる

2012.09.14
朝の心

写真 夏に里帰りした際、飛行場で何も読むものがなかったので一つの小説を何気なしに買いました。それが今、時々新聞などで映画情報に掲載されている高倉健主演の『あなたへ』という物語です。
 愛する妻を亡くした主人公である島倉英二が妻の遺言によって車で旅に出るストーリーです。その旅の途中、いろいろな人と出会うのですが、その中の一人に車上荒らしをしながら生活をしている一人の男と島倉は出会います。島倉はその出会った男が車上荒らしをしている者とは知りませんが、仲良くなっていくうちに亡き妻の思い出や口癖を語ります。その口癖は二つありました。それは「人と過去は変えられないけれども、自分と未来は変えられる」という言葉と、「人生には賞味期限がない」という二つの言葉でした。そして、その言葉を聞いた車上荒らしの男は少しずつ心が変わっていきます。
 実はこの車上荒らしをしていた男は、いろいろな不幸が重なり、だんだん犯罪にそまっていったのです。そして、このような状態になったのもどこか人のせい、周りのせい、社会のせいのように考えていました。しかし、「人と過去は変えられないけれども、自分と未来は変えられる」という言葉と「人生には賞味期限がない」という言葉で、実はあきらめていのは社会や人に対してではなく、自分にあきらめていたのだと気付いていったと思います。

 私たちもいろいろなことが原因でうまくいかないことがあります。一所懸命にやっているのに失敗したり、報われなかったり、時には誤解を招くことだったり、理解されなかったり……。そんな時、ついつい人のせい、周りのせい、社会のせいにしてあきらめることがあります。もちろん、いろいろなことには限界がありますし、実際周りが原因である場合もあるでしょう。しかし、いろいろなことを口実に、実は自分の中ですでに限界を作ったり、あきらめていることがあるのではないでしょうか。
 先日幕を閉じたパラリンピックを見た人も多いと思います。彼らの競技する姿を見ていると、競技の記録よりもいろいろなハンディを負った人がまるで何も身体のハンディなんかないようにまず何よりもチャレンジする姿に感動を覚えます。そこには限界やあきらめはなく、ましてや人のせいにすることなく人間の無限の力、可能性を信じていく美しい姿を感じさせてくれます。
私たちも自分と未来の可能性を信じて、よりよい方向にむかって成長していけるよう日々の生活に励みたいと思います。


写真は華道同好会 中崎由唯さん(1−C) 下沖瑠美さん(1-D)の作品

閉じる