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MORNING TALK

朝の心

闇に光を

2012.12.07
朝の心

「暗いと言うよりも、すすんで灯りをつけましょう!」
この標語は、「心のともしび」という番組で使われている言葉です。今週月曜日に学院の正面にきれいなイルミネーションが点灯された時、思わずこの言葉が浮かんできました。
今、世界中でクリスマスの準備が始まっていますね。クリスマスのお祝いで、夜に美しく輝くような飾り付けをするのはなぜでしょうか。それは、クリスマスの由来と関係しています。クリスマスの祝いの起源は、古代ヨーロッパの祭から発展したという説があります。寒くなるにつれてだんだん日が短くなり、夜の時間が長くなっていきますが、冬至を境に夜は少しずつ短くなり、昼間の時間が長くなり始めます。その境目を、暗闇から光が射し込み始めることと重ねて、救い主の誕生という意味を持つようになったのです。それが12月24日の夜であり、その日をイエス・キリストの誕生日としました。
 先週、上村先生が話されたように、カトリック教会では、クリスマスを祝う準備である待降節がこの前の日曜日から始まっています。そのための準備で大切なことは、一人ひとりに光を灯すことだと思います。悲しんでいる人、苦しんでいる人、悩んでいる人、落ち込んでいる人たちの心の闇に、小さな光を灯してあげることです。 ちょっとした声掛け、ありがとうの感謝の気持ち、ごめんなさいという素直な心。小さく些細なことかもしれませんが、暗闇では小さな光でも明るく見えるように、人の心を照らし、温もりを伝えることでしょう。そんな小さな灯が、学院の中だけでなく、皆さんの家族や友人知人、関わりのあるすべての人に灯されれば、街中のどんなイルミネーションよりも美しく輝くものとなるのではないでしょうか。

写真
写真は校長室にあるクリスマス・リース
(華道同好会作)

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