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MORNING TALK

朝の心

少水(しょうすい)の常に流れて石を穿(うが)つが如し

2013.10.19
朝の心

 最近、徹夜することがありました。いや、正確には、徹夜させられたのですが。この年齢になっての徹夜は確かにきつかったですが、翌日は意外と元気で、疲労もすぐに回復し、まだまだ体力があるな、と少し自信が持てました。 

体力と言えば、今週はじめの14日 体育の日の朝日新聞に、「70代体力、12年で5歳若返る」という見出しの記事が載っていました。健康ブームなのでしょうか、65歳以上の体力・運動能力は右肩上がりで、中でも70代は過去最高の得点を更新しているそうです。その一方で、35歳から39歳は下がり気味の傾向にあります。30代、40代は仕事や子育てが忙しく、運動できる時間が少ないことが、理由として考えられます。また、65歳以上の人々には運動する時間があることに加え、少しずつでも毎日コツコツ運動していることが体力維持に繋がっているのだと思います。実際、65歳以上で、一週間ほとんど毎日運動するという人は、30%を超えているというのです。

 実はこのようなことは、運動だけではありません。勉強をはじめ、いろいろなことにあてはまります。毎日コツコツ続けることこそが、結果的には一番確実で、早道で、そして成功の秘訣だと思います。

 「少水(しょうすい)の常に流れて石を穿(うが)つが如(ごと)し」

お釈迦様が亡くなる前に、弟子たちに残した言葉です。わずかな水でも、常に絶え間なく流れ続けるうちに固い石をも突き抜くように、毎日、地道にコツコツ努力を怠らずにいれば、成らぬことは何もない、という意味です。同じ場所に落ちる雨だれが、いつしか岩に穴をあけるように、弱い力でも根気よく継続していけば、成長し達成できる。日々の努力の大切さを感じます(『こころの杖』参照)。

写真
写真は華道同好会:緒方華那さん(3−A)の作品

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