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MORNING TALK

朝の心

ひこぼしとおりひめは3秒に一度は会っている

2017.07.07
朝の心

 今日は七夕ですね。七夕伝説を知っている人は多いと思います。働き者の牛飼いひこぼしと機織りに励むおりひめが、あるとき恋をします。互いに夢中になった二人は仕事を怠けるようになり、神様は罰として二人を天の川の西と東に引き離すのですが、一年に一度だけ七夕の日に天の川を渡って会うことができるというお話です。

その話についてミュージシャンのさだまさしさんが、宮日新聞で興味深い話を紹介していました(宮崎日日新聞2016年7月3日参照)。

「愛に溺れて仕事をしなくなった二人には困ったものだが、一年に一度しか会えないのはあまりにも可哀想ではないか」と。これに対してさださんの友人は、「七夕の話は星の世界の話だろう。人の一生だと一年に一度は実に長い話だが、星は人間と寿命が違う。一つの星の平均寿命から考えて星の一年は、人間の3秒にあたる。つまり、この二人は3秒に一度は顔を合わせることになる。そんなことは一緒に暮らしていたってありえない。会いすぎだよ」と答えたのだそうです。

七夕のロマンチックな言い伝えが身もふたもなくなるような話ですが、ものの見方を少し変えるだけで面白い展開になる一つの例だと思いました。というのは、私たちが当たり前だと思っている習慣や考え方は、国や時代が違えば変わるものだからです。時々私たちは、「こうでなければならない」とか「こうあるべき」といったさまざまな常識や固定観念に捉われるあまり、自分の考えや気持ちを縛りすぎることがあります。例えば「弱い自分を見せてはいけない」という気持ち。果たしてそうでしょうか。友達が本心を話してくれると、何となく嬉しいものです。「人を嫌いになってはいけない」という気持ち。素晴らしい心がけですが、嫌いという感情があるからこそ、好きという気持ちにワクワクします。「失敗してはいけない」という気持ち。実はうまくいっている人ほど多くの失敗を重ねているのです。こんなふうに私たちは、いくつもの「こうでなければいけない」とか「こうあるべき」で自分を縛ったり、自分の力を制限したりして、結局疲れてしまいます。少し見方を変えるだけで楽になったり、本来の目的がはっきり見えてきたり、時には苦しいことも楽しく感じられたりすることもあるのです(『常識を疑うことから始めよう』参照)。

「元気」という字は、「元」の「気」になると書きます。本来の自由な自分に戻って気持ちを整えると、かえってもっと自分が活き活きとするに違いありません。

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