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MORNING TALK

朝の心

自分から一歩出て

2017.07.08
朝の心

定期テストも終わり、いよいよ夏休みが近づきました。もちろん課外授業もあったりしますが、学校外で過ごす時間がたくさん取れるときです。
そんな夏休みをよりよく過ごしたい生徒たちのために、ドン・ボスコはいくつかのすすめを残しています。

1. 不道徳な書物、悪友、下品な会話を常に避けなさい。

2. 怠惰(怠け癖)はあなたがいつも戦わねばならない最大の敵である。

ドン・ボスコは怠けを極端に嫌う聖人でした。特に時間のあるときは、気をつけなければいけません。

こんなお話があります。

ある男が「願いがかなう」と言われている木のもとでお願いをしました。
「どうかわたしをお金持ちにしてください。」するとどこからともなく「お前の願いをかなえてあげよう」という優しい声が聞こえてきました。「本当ですか!?」と男は言いました。その優しい声は「経験しなさい。自分を信じなさい」と言いました。
ふとその男が目覚めると、窓もドアもない真っ白な部屋の中にいました。男は立ち上がり、「金貨も宝石も何もないじゃないか!嘘つき!」と叫びましたが、その声は虚しく部屋の中に響くだけでした。叫び続けた男は疲れてまたウトウトと眠り、目が覚めると例の木の前でした。男は、「やっぱり願い事なんてかなわないのさ」とつぶやいて、行ってしまいました。

しばらくするともうひとりの男がやってきて、同じように「どうか私をお金持ちにしてください。」と願うと、また同じように窓もドアもない真っ白な部屋の中で目を覚まします。
しかしこの男は、「何もない生活なんて初めてだ」と言って、その中で瞑想をしたり、別のときには気になる出っ張りを掘り起こして見たりしました。するとそれは金の塊を包んだ石でした。

お金持ちになりそこねた男は、現状に対して何もせず、不平不満ばかりを言っていました。一方、お金持ちになった男は、「経験しなさい。自分を信じなさい」という言葉を守って、チャレンジしたのでした。

皆さんにも、この夏休みに何にでも使える「自由な時間」が与えられます。どんなチャレンジをし、どんな経験を蓄えるのでしょうか。皆さんの過ごす一瞬一瞬が、皆さんの成長のために貴重な体験をもたらしてくれるように、祈っています。

それでは、良い夏休みを!

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