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MORNING TALK

朝の心

いのちの輝き

2017.12.13
朝の心

校長室にいると、皆さんのいろいろな声が聞こえてきます。

授業中は基本的に静かなのですが、時々どこかの教室から笑い声やどよめきが起こったり、時には先生方の熱い声が響いてきて、知的な面白さや新しい発見に出会った皆さんの喜びが伝わります。やがて授業が終わると、椅子の引く音と共にざわざわした声があちこちから聞こえてきて、ホッとしている雰囲気が感じられます。休み時間や放課後になると、笑い声や大きな掛け声、時には叫ぶ声などが響いてくることもあり、夢中で友だちと遊び、会話を楽しんでいる賑やかな様子が伝わってきます。

そうしたたくさんの声は、学校に活気をもたらしています。それぞれ別々の声が互いに響き合って、一人ひとりの「いのちの輝き」が与えられているように思います。反対に皆さんが帰った後の夜の学校はシーンとしています。それは声が聞こえないからではなく、いのちが響いていない、つまり「いのちの輝き」を感じ取ることができないからとも言えるでしょう。

さて、神の独り子は、赤ん坊としてこの世に生まれてこられました。赤ん坊らしく、「大きな声」で泣いていたことでしょう。声が「いのちの輝き」であるならば、神の子は「いのちの輝き」に満ち満ちていたということになります。その意味で、いのちの大切さを大いに強調しているシンボリックな出来事こそが、幼子イエスの誕生ではないかと思われてなりません。

 今年のクリスマス献金は、カトリック児童福祉会に送金します。皆さんに配った「クリスマス献金のお願い」でお伝えしたように、皆さんと同じような子供や若者たちの未来が閉ざされている現状が、世界中にはまだまだたくさんあるのです。私たちの小さな祈りと犠牲によって、少しでも彼らの未来が「いのちの輝き」で満たされますよう願わずにはいられません。今週から始まったクリスマス献金に、改めて皆さんの協力をお願い致します。

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