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MORNING TALK

朝の心

イースターエッグ

2019.04.27
朝の心

 4月21日の日曜日、教会では復活祭、すなわちイエス・キリストが復活したことを記念する一年で最も大きなお祝いが行われました。復活祭のお祝いに欠かせないのが、「イースターエッグ」と呼ばれる、きれいに色付けしたり飾ったりしたゆで卵です。復活祭とゆで卵の関係については諸説あるようですが、先日わたしが参加したミサでは、たまごの祝福の際に次のような祈りが唱えられました。「キリストが死の殻を打ち破って新しいいのちに復活したように、わたしたちも自分の古い殻を打ち破って、新しいいのちに生きることができますように。」

 さて、新しい学年が始まって2週間がたちました。年度の変わり目に当たり、古い学年の自分から、何か変わろうという努力を始めているでしょうか。心理学者のアドラーは、人は生きづらさや悩みを抱えていても、不平不満ばかり口にしていても、あえてそのままの自分でい続けようとしていると言います。自分を変えること、古い自分の殻を打ち破って新たな生き方をすることで、今まで経験しなかったような失敗をしたり、人との関係の中で傷ついたりするのがつらく、とても勇気がいるからです。

 しかし、アドラーは同時に、自分を変える勇気をもって少しずつでも自分を変えていくことができれば、本当の意味での生きる喜びや幸せを得ることができると言っています。古い殻を打ち破って一歩を踏み出すことは、とても勇気のいることです。しかし、その先に成長、喜び、幸せがあるという希望をもつことが、今年度の学校目標である「Fiat」の精神です。本当に小さなことでいいので、人との関係の中で、昨日までの自分ならしなかったことに一つずつ挑戦してみましょう。特に、今、フィリピンからの短期留学生が来校しています。ぜひ積極的に声をかけるなど、挑戦をしてみてください。

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