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MORNING TALK

朝の心

ロザリオの月

2019.10.28
朝の心

10月も半ばになりました。10月はカトリック教会では「ロザリオの月」と呼ばれています。「ロザリオ」とはロザリオの祈りのことですが、この祈りは、聖書に記されている神の救いのわざ想いながら、「主の祈り」をはさんで、聖母を称える「天使祝詞」の祈りを繰り返すという単純な祈りです。しかし、カトリック教会では古くから多くの人々に愛されてきた祈りです。

私たちも毎日の生活の中で何か祈りたくなるときがあると思います。大切な試験の前に「うまくゆくように」とか、「病気が早くよくなるように」とか祈りますが、そういう時、何かむずかしい言葉で祈るということはあまりないと思います。ただ「神様、試験がうまくゆくようにお願いします」とか「神様、早く回復しますように」などと言う言葉を心の中で繰り返すことが多いと思います。

鎌倉時代に浄土宗を開いた法然上人は「南無阿弥陀仏」という簡単な祈りをひろめて、当時、多くの人々がその祈りを共感をもって受け入れていったということがありますが、ロザリオの祈りもそんな性格をもった祈りだと思うのです。昔から多くのカトリック信者は聖母の取り次ぎを願いながら、様々な願いを込めてロザリオの祈りを唱えてきました。カトリック教会では5月を聖母の月としていますが、そういう意味では10月も聖母にちなんだ月といえると思います。

秋もたけなわの10月は、一年のうちで一番過ごしやすい時期です。この時期、勉学にスポーツに大いに励んでほしいと思います。この10月、皆さん一人一人がいろいろな面でよい成果を上げることが出来ますように、聖母の保護と取り次ぎを祈りたいと思います。

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