MENU

閉じる

閉じる

MORNING TALK

朝の心

収集癖について

2020.10.28
朝の心

皆さんは何か物を集めるという経験したことはありますか?集めたものを比べて勝負したり、見て楽しんだり目的は様々でしょうが、基本的にものを集めることは楽しいものです。中にはおまけのおもちゃやカードを集めるために、食べきれないほどのお菓子を買ってしまったことがある人もいるかもしれません。

そのような「収集癖」について、学生時代お世話になった先生から聞いたお話です。先生は子どものころ牛乳瓶のふたやビンの王冠など、周りから見れば「何でそんなもの集めるの?」というものを集めては机の引き出しをいっぱいにしていたそうです。そして次のようなことを言いました。

~はじめは周りが集めていたから何となく始めたけど、いろいろ集めるうちに今まであまり好きじゃないと思っていたものも、だんだん好きになってきた。あるものをとことん集めていると、一つ一つの特徴をつかんで『自分はここが好きだな』というポイントを見つける力がついてきた気がする。もちろん、足りない点にも気付くのだけれど、好きなポイントを見つけられたら不思議とそのもの全体に愛着がわいてくるものなんだ。何かを好きになる、あるいは誰かを好きになるというのは、たいてい突然で、たまたま起こる本能的な出来事のように思えるけど、もしかしたら、好きになるというのは、特徴をつかみ、良さを認めるという、私たちが学ばなければならない技術なのかもしれない。~

あること、例えば勉強が面倒くさいとか、誰かが好きになれないというときがあると思います。問題はそのものの中に「面白い」とか「いいな」と思えるポイントを見つけられるかどうかにかかっているのかもしれません。

その技術はたくさんのものと出会い、吟味し、蓄積していく中で磨かれていくものなのでしょう。物を集めるということもばかになりませんね。

閉じる