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MORNING TALK

朝の心

ドン・ボスコの学校の生徒として

2023.02.07
朝の心

おはようございます。先日、私たちはドン・ボスコ祭をお祝いしましたね。
さて、みなさんはどれくらいドン・ボスコのことが好きですか?また、どれくらいドン・ボスコの学校である日向学院のことが好きですか?

2018年4月4日、大学を卒業した直後の私は、パプアニューギニアの首都にあるジャクソン国際空港に降り立ちました。初めての海外生活ということでこれから始まる新しい生活に期待に胸を膨らませていましたが、もっとパンパンに膨らんでいたのは日本から持ってきた荷物でした。

噂ではジャングルに送られると聞いていたので衣服や薬、生活用品など十分すぎるほどの備えをしてきました。背中に大きなバックパックとお腹側に登山用のリュックをそれぞれ背負い、右手でスーツケースを押し、左手にはこれまた大きな手提げ袋を持っていました。その姿があまりにも怪しかったのでしょう、空港を出る前に職員に止められ、別室に通されて厳しいチェックを受けることになりました。

険しい顔をした屈強な男性が部屋に入ってきて無言で私の荷物を開け、乱雑に荷物を調べ始めました。私は怖くて何も言うことができませんでした。

男性は私に「お前はこの国で何をするんだ?」と質問してきました。こういうときに神学生という立場は苦労します。神学生という身分をどう説明すればよいのか分からないのです。それに自分がこれから行く場所のことも全く知らされていなかったので、上手く応えられずにさらに険悪なムードが広がりました。しばらくして、おそらく学校で働くことになるだろうと予想し、職員の男性に「教員として働く」と言うと「どこの学校だ?」と男性は聞いてきます。もちろん私には学校の名前など分かりません。苦し紛れに「ドン・ボスコの学校・・」とつぶやくと男性は表情を一変させ、「え!ドン・ボスコの学校だって!?私はボスコニアンだ!!」と言ってきました。英語圏の国ではドン・ボスコの学校の生徒や卒業生のことをボスコニアンと呼びます。つまり、ドン・ボスコの学校の卒業生だったのです。それから男性は当時の先生や神父様たちとの思い出話や学校のことを一方的に語り始め、15分ほど話してようやく落ち着き、最後に「ドン・ボスコの神学生に荷物チェックなんていらないよ、疑って申し訳ない。」と言って荷物を丁寧に戻し、空港の出口まで送ってくれました。その途中にもすれ違う空港の職員たちに「ドン・ボスコの神学生なんだ」と紹介しながら歩いて行ったので嬉しくも少し気恥ずかしかったです。話の中でその男性は「ドン・ボスコとその学校が今でも大好きなんだ」と言い、何度も「ドン・ボスコの学校の卒業生であることを誇りに思う」と口にしていたのを覚えています。

今、みなさんは「日向学院の生徒です。」と胸を張って言えますか?学院生であることに誇りを持っていますか?自信をもって「はい」と言える人はこの学校を愛し、ドン・ボスコを愛していることになると思います。皆さん一人ひとりを天国から見守ってくれているドン・ボスコの愛に応えるためにも今、目の前にあることに全力で取り組み、いつも喜びと愛をもって温かい学校づくりをしていきましょう。ドン・ボスコは常に喜び、今やるべきことをしっかり行いなさいと子どもたちにすすめていました。

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